チョコレートの海で泳ぎたい妹と、米つぶのビーチに寝そべりたい私。
チーズケーキの枕に顔を埋めて眠りたい妹と、焼き鮭の抱き枕にすがって眠ってみたい私。
日曜の朝はパンケーキの妹と、白いごはんに安息日なんてない私。
食後のスイーツは別腹の妹と、シメは茶漬けかおむすびかの私。
みんなちがって、みんないい
こんにちは、ぐりです。
年の離れた妹は、自分にとって必要十分な楽しみ方をよく知っていて、何につけ独特の遊びで自身を満たすことができる。
彼女は時おり趣味のピアノでお気に入りの曲を弾くのだが、初めから終わりまで通して演奏することはごく稀である。自分の好きなフレーズだけを、おかしくなったレコードのように何度でも繰り返し弾いて喜ぶのである。側で聴いていると、いい感じで音楽に乗れそうなところで突然前のめりに投げ出され、再度同じフレーズの後発部隊にまたぞろ乗せられて放られる一連の流れが延々と続く、音楽のわんこそば状態になる。
手をつけた曲はとりあえず一度はコンプリートしないと気が済まない私には、あまりに奇抜な手段による音楽との戯れである。
私は純粋な趣味ですら、毎日短時間でも継続して日々の時間割へのルーティン化を図ることを好むが、彼女は趣味は趣味として、趣味の本分たらしめる快適な関係を築くのがとても上手い。そうした彼女のご機嫌なスタイルに学ぶところは多い。
妹曰く「お姉ちゃんはノリがスポ根」ということだ。遊園地へ行けば必ず苦手な絶叫系も乗らずには置けない、完全制覇への飽くなき欲望と貧乏性が入り混じり、私の体幹を危ういところでいつも支えてきた「ノリがスポ根」。決して正真正銘の体育会系ではなく。
そしてこのあたかも半端な「ノリがスポ根」、多分これが私を私たらしめている基本スタイルなんだろう。
このブログもきっとそうした半端に気合の入ったノリでしばらく進んで行くのではないかと思います。 想像以上に試行錯誤、五里霧中の毎日です。
初投稿から2週間が経ち、遅ればせながら拙文に目を通してくださる読者の方々の存在がにわかに想像できるようになりました。
ブログを始めても読んでくださる方がいらっしゃるかどうか、初めのうちは半信半疑で「こんにちは」とご挨拶をするのも恥ずかしく、大変失礼いたしました。
新たに読者になってくださった全ての皆さまに、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。