実家暮らしの手帖

食う寝る遊ぶに住むところの機微を綴るブログ

尊敬する準備はできている

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小さなおかず〜小松菜とゆで卵の煮浸し

10月28日(月) 本日のメニュー

・五目寿司 

・ニシンの※かまくら焼き 

・小松菜とゆで卵の煮浸し 

・大根なます

 ※かまくら焼き・・・魚を醤油、お酒、みりんを合わせた甘辛いタレに一晩漬け込んで焼いたもの。地元では鮭のかまくら焼きが定番。

 

失われたロールモデルを求めて幾星霜。プルースト、失われた時の長さよ。

こんにちは、いまだに世間知らずと呼ばれる女ぐりです。

他人に世間知らずとおっしゃる人の世間がいかほど広いかは知らねども。

一つの人生を選択的に経験すれば他の人生を経験する機会を同時に失うというのは、意外と指摘されない事実だと思うのだけれど、自己の経験をもとに他人を堂々と評価できる人ってのは、自分の経験が人生のあらゆる事象に汎用可能な価値あるものだという、よほど強い自信があるんだろうな。自信を持つのも自慢するのも結構だけど、今までそういう相手にほとんど尊敬心が湧いた試しがないというのはどうしたものか。

私はいつだって尊敬する準備はできているのに。

自分が価値あるものだと確かめたくてつい饒舌に自慢にならない自慢をするのも、誰しも弱さを抱える人の情けと分からなくもない。自己の優位を図りたいという自覚すらないまま姑息に走る姿には滑稽を超えた哀れすら覚える。人の心の奥深さを知るという点で彼らはとても勉強にはなるけれど、彼らの在り方を尊敬の熱意で見ることはついぞない。

いつだって私には尊敬する準備ができているのに。

人生における真の恩師に巡り会えた人は幸いである。

私はきっと寡黙の内に在る、真のロールモデルを求めて幾星霜。今もなお若輩者と呼ばれる心のあるがまま、尊敬する準備を絶やさずに、知りたい情熱を絶やさずに、反面教師もまた教師というは今日の慰め。